前回、思うところもあって。
コーチングについて書いたらすごく反響がありました。
ありがとうございます。
大前提としてサッカーに正解はないし、育成に正解はないし、子育てに正解はありません。
自分が正しいと思うつもりもないし、一意見として参考にしたいと思えばすれば良いし、「違くね?」と思えば参考にしなければ良いと思います。
ただ、アミーズとして正しいと考えている方向はあるので共有したいと考えて書きました。
今回は、コーチングと同じくらい大事な『ティーチング』について書きます。
『ティーチング』とはその名の通り、教えることです。
「こうやってやるんだよ」
とか
「こうした方が良いよ」
とコーチや大人が子供に伝えるのが、ティーチングです。
意識しなくても、だいたいの方ができていると思います。
大人でも教わってないことは、できないですからね。
「それ昔の知識じゃない?」というのは避けた方が良いですが。
練習でも試合でも、
がすごく大切です。
今回の遠征では、試合中のティーチングが多かったんじゃないかなぁと思ってます。
「それは戻って!」
「上がって!」
コーチングの基本は、
- ほめる(認める)
- 問いかける
と前回書きましたが、問いかけはあんまりなかったんじゃないかな。
ぼやっとしたことを言って考えさせるのはやったけど。
その辺は、難しいので今回は書きません。
たとえば、ボールタッチの練習でやり方がわからない子にはティーチングが必要です。
2対1や、ディフェンス練習、オフェンス練習などなど、サッカー経験者だからこそ(経験者じゃなくてもいいけれど)教えられることはたくさんあります。
それは、練習中にティーチングで伝えてください。
ただ、いっぺんに教えられても覚えきれないので、学年やその子に合わせたティーチングが必要です。
その日の練習には必ず『テーマ』があります。
テーマはその日、『子供にやって欲しいこと』です。
そのテーマ以外のことを、大人から言われるとその日の『テーマ』はぼやけます。
子供たちを見ていると、あれもこれも言いたくなるのですが、その日仕切っているコーチのテーマ以外のことはあまり言わない方が良いです。
さて。
という疑問が生まれると思うのですが、結論から書くとどっちもすごく大事です。
ただ、バランスはめちゃくちゃ大切です。
前回紹介した池上さんの本を参考にして
「問いかけるコーチングが大事だ!」
と問いかけても、子供に選択肢がなければ考えようがありません。
例えば、かけ算を知らない子に
「3×3は?どうだと思う?」
と問いかけても、
は?
という感じですよね。
足し算を教え引き算をも教えて、
「かけ算ってそういうものなんだ」
と知っていないと問いかけられても考えようがありません。
そういう子には、まずティーチングが必要です。
ある程度教えて、
「もう自分で考えられるだろうな」
という子にはコーチングで良いでしょう。
その辺の見極めは、本当に難しいです。
一人一人環境が違うので。
私自身もまだまだですですが、
があって、「今はどっちの方が良いかな?」と大人自身も考える必要があるのは意識して、一緒にがんばっていきたいです
なんでもかんでも思ったことを子供に言ったら、子供が混乱するだけです。
マッチリポにも書きましたが合宿の最終戦のハーフタイム、選手たちだけで話し合って後半を迎えました。
こんな良いチーム、なかなかないと思います。
だいたい大人が一方的に何か言ってハーフタイムが終わりますからね。
プロ野球のヤクルトや楽天で監督をした野村克也さんの言葉がすごく好きで、今でも心に刻んでいます。
「試合中に何もしないのが、本当に良いコーチ・監督や」
みなさんはどう思いますか?