昨日のMRで前にボーンと蹴ってしまう子が多いと書きました。
誰かを狙ったロングボールなら良いですが何の意図もなしに前に蹴ってる子がほとんどな気がします。
危ないボールを横にクリアするなら「クリアしよう。」という意図のもと行っているプレーなのでOKです。(いや、今パスできたやん!ってシーンも多々ありますが。。)
正直、前にボーンと蹴ってそれを良しとしてる子達やチームも多い気がします。
高校サッカーの全国大会ですらそんなチームが結構ありましたし、国の代表でもやってるチームはありますね。
パスでボールを運べないからあまり考えずに前にボーンと蹴ってたまたまマイボールになる事、相手のミスが起きてチャンスになる事を期待している訳です。
前線に点が取れそうな子を残しておいて。
まぁそれもサッカーなので否定はしませんが私は声を大にして言いたい。
「それ、見ててつまんねーんですけど!」
と。
点が入れば良い、勝てれば良いという考えなら少しはやってる方も見てる方も楽しいのかも知れませんがフットボールの魅力はそんなところにはないと思ってるし、それを伝えて行くのが大人達の役目なんじゃないかなーと勝手に思っています。
サッカーは「極めて再現性の低いスポーツ」と言われています。
1つ例をあげると同じゲーム中に獲得したPKでも前半3-0で勝ってる時のPKと後半アディショナルタイム2-2で決めたら勝利というPKでは同じ場所、同じプレーでもプレッシャー等の要因が加わり全く同じシーンではありません。
サッカーは広いし人数も多いし時間帯、メンバーなどなどすごく様々な要因を考えると同じシーンなんて1つもないと言っても過言ではないかも知れません。
つまり再現性が極めて低いという事です。
だからこそ!だからこそですよ!
だからこそ「意図的に」ゲームを組み立てていく。
「意図的にゴールを目指しゴールを守る」事を目指す事が大事なのではないでしょうか。
偶然に任せるのは極力減らした方が良いに決まってます。
最初は2人の関係から崩すなんて事から喜びを感じます。
裏狙ってる子と「あ、そこパスできるやん。」と思ってパスを出す。
そんな2人の狙いが一致した時にチャンスが生まれる訳です。
「私が狙ってたの見てたんだ~」って嬉しくなりますよね。
パスだした子も「狙い通り!」と嬉しくなります。
ゴールが決まればゴールとアシストですしね。
そこにもう1人加わり、更にもう1人、更にもう1人・・・と加わって意図や狙いが一致した時に相手を崩せてもっとすごいチャンスが生まれるし、話す事ができない一瞬のプレーなのに頭と頭で繋がった意図的で上手くいったプレーに選手達はフットボールの魅力を感じるのではないでしょうか。
コーチや親御さん達、見ている方もそんなプレーにきっと「おぉ!ナイス連携!」とか「そんなの狙ってたの!?」と感じ、魅力的に感じる。
それこそがフットボールの醍醐味の1つだと私は思っています。
前にボーンとボールを蹴って取れるか取れないか50%程度の確率に賭けるなんてギャンブルと大して変わらないんじゃないかと。。
勝手な使命感ですが、自分だけ良ければ良い、自分達だけ良ければ良いなんて考えたくありませんし、私の役目はそんな事を伝える為ではないと思っています。
フットボールの魅力を選手達に全力で伝える。
そんな選手達のプレーを見て老若男女関係なく、「おぉ、サッカーってなんか楽しそうじゃん。」って思わせる事。
未来のある可能性の原石たちに「なんか楽しそうだし、私もサッカーやってみようかな。」って思わせる事。
それこそが本当の「サッカーの普及」だと思うし、日本を巡り巡ってサッカーが文化になっていくんじゃないかと本気で思うのです。
まぁ私も聖人君子ではありませんので足りないところばかりですが(ノД`)
まずは「アミーズってなんか楽しそうだな。」って思ってもらう事から始めてkaコーチがよく言っている「素敵な女性」にサッカーを通じてなってもらえたら。
だいぶ話が大きくなりましたが、前にトキトーに蹴るキックと同様にスローイングをただゴール前に放り込む、コーナーをただ強くゴール前に蹴り込むのも好きではありません。
理由は同じです。
ちなみに先日ご一緒した池上コーチも「コーナーを強く蹴って中に入れたって誰も触れないからやめた方が良い」と言っていました。
再現性が極めて低いからこそ偶然に賭けるのではなくてチャンスをつくろうとみんなで意図的にプレーする。
そんな自分達がやっていても楽しいし見ている人達も魅了するようなフットボーラーになってもらいたいと思う、春の日なのでした。